MDRTに導かれ、MDRTに貢献しつつ、その先へ/ 福岡支社長 山﨑 寿

初めてMDRTを達成したのはいつですか?またそれは、この仕事を始めて何年目の時ですか?

2019年で初めて達成し、2020年に登録となりました。
この業界に入ってちょうど10年目の年でした。

勝手なイメージですが10年目で初めてというのは意外な印象でした。

そうなんです。周りの方は色々言ってくださるんですが…
私自身、できる方ではないんです。どちらかというと一生懸命さで行くタイプだと思っています。

MDRTを目指すきっかけや、達成に向けて取り組んだことは何ですか?

1社専属の保険会社へ入社した時に、憧れはありました。
ただ、当時自分がそこに届くなんて毛頭思っていなくて、そういう意味ではあまりMDRTへの意識というのは無かったと思います。
ですが2017年にメンターと出会い「メンターと一緒にMDRTの大会に参加したい」というのが、一つの大きなモチベーション、きっかけになったと思います。
その方とは、日本大会には一緒に参加することが出来たのですが、コロナの影響もあってまだ世界大会へは行けていないんです。
なので「メンターと一緒にMDRTの大会に参加する」という目標は、まだ道半ばというところです。
そのメンターがいなかったらMDRTへの登録は無かったと思うので、とても感謝しています。

その方は、私がGift Your Lifeに入る前の保険会社時代の先輩なのですが、2017年ごろに精神的に厳しい時期があってその時に声を掛けてくださって。
その再会をきっかけに2018年から本気でMDRTを目指そうと思い、そこから色々なことを断っていくのです。お酒をやめたり(笑)。
それで今までにないくらいMDRTを意識してやったのですが、その年は到達できなかった。
確か、80万円くらい足りなかったのを覚えています。

それで悔しい思いをして、翌年の2019年は気持ちを切り替えてやっていこうと取り組み始めたのですが、おそらく2019年が一番仕事をしていないんですよね。
仕事をしていなかったのですが、初めてMDRTの基準を達成できた。
ちょっと語弊があるかもしれませんが、もちろん仕事はしてはいるんです。
仕事はしているんですが、休みを取ったりだとか、家族との時間をとるということを優先するようにしていました。
メリハリがでたということもありますが、“考える時間を取った”という事、ここが大きかったと思います。
それによって効率が良くなったように思います。

それまではただ漠然と、がむしゃらに目の前のお客様のお役に立とうと動いてたのが、どのようにお客様に貢献できるかを“考える時間”を持つようになったり、自己成長のために色々な方の話を聞くようになりました。
2019年は『インプット』をめちゃくちゃやった年でした。

どういうものをインプットしようと意識したのでしょうか?

それはもう、“メンター”です。
メンターに、「これがいいよ」と言われれば、「はい」か「イエス」なんです(笑)。
2017年にこのメンターが居なかったら、もしかしたらもうこの業界にいなかったかもしれないし、その時に声を掛けてくださって、もう一度頑張ろうと引き戻してくださったお陰で今の自分があるので、今でも毎週会うくらい大切な方です。
その方が言ってくれていることは、素直に聞こうと。
「こういう講座があるから受けるぞ」と言われれば「分かりました。受けます」、「東京で研修あるから東京行くぞ」となれば一緒に付いていきます。

その方は前職の先輩で知ってはいたけど、当時はそこまで話すような関係ではなかったんです。
一つのきっかけがなかったら、ここまでの関係になっていなかったでしょうし、自分自身MDRTにもなれていなかったと思います。
ただの憧れで終わっていたと思います。
自分はどうせMDRTになんてなれないんだと思っていましたから。

MDRTを達成したときはメンターの方も喜んでくださったのでは?

喜んでくれましたね。
でもその方は、もっともっと上に行ってしまうので、追いかけ続けています(笑)

メンターの方からの指導以外でMDRTに向けて取り組んだことはありますか?

自己投資をし、自分で自分を見つめる時間を設けて、お客様のことを考えたり、ご紹介をいただくためにどうしたらいいかなどをしっかり時間をかけて考えるようになりました。
お客さまのことを考える時間を増やした分、お客様との親密度がそれまで以上に深くなったと思います。
そうなってから、仕事が円滑に回るようになったというか、単価が上がっていきました。

また、2017年の精神的に浮き沈みがあった時期にも、他の支社の方々が声を掛けてくださったこともとても励みになりました。
そういう、支社の垣根を超えた交流もGift Your Lifeならではの良いところだと思います。
さらにGift Your Lifeの社内外問わず、色々なMDRTの方に話を聞きに行ったりなどもしました。
直接コンタクトを取って、MDRTの方や優績者の思考、考え方、気持ちの切り替え方等がどうなっているのかを聞きに行きました。
その度に、どれだけ自分が何もやっていないんだろうということに気づかされ、良い刺激になったと思います。

色々なMDRTや優績者の方に会う事は、MDRTを達成した後も続けています。
色々な方の考え方や思考に触れることで、自分との違いを認識していく。
やはりそういう事が、今後の自分への向上心にもつながるのかなと思っています。
私自身、「自分が出来ている」となってしまうともうそこで止まってしまうと思っているので、「まだまだ」と思うからこそ、「この差って何だろう」と気付かされ、「その差を埋めるために頑張ろう」となると思っています。
年上の方から学ぶことももちろん多いですし、年下の方から学ぶこともたくさんあります。
同じ業界にいる方であれば志は同じだと思うので、同じ志を持つ方のお話を聞くのはとても有意義な時間だなと感じています。

少し話は戻りますが、新卒で入ったのが保険会社でしょうか?

いえ、新卒で旅行会社に入社して、営業企画と添乗員をやっていました。

そこから保険業界へ入るきっかけは何だったのでしょうか?

結婚ですね。結婚して、保険を見直そうとなった時に担当してくださった方が素晴らしくて。
その方のプランニングが良くて、保険に対するイメージが変わりました。
それでその方からスカウトをいただいて入社したのが、この業界に入ったきっかけです。
その方の採用者第一号という事もあって、とてもかわいがってもらいましたし、こちらもそれで火がついて、未経験でしたけど頑張れたと思います。
「保障の適正というものを伝えていきたい」という想いで突っ走ってきた感じです(笑)

熱いタイプなんですね。何かスポーツとかやられていたんですか?

そうなんです(笑) 
ずっと野球をやってまして。
今は子どものキャッチボールに付き合うくらいですけど。

MDRTを達成する前と後、変わったことはありますか?

同業の方の話を聞く機会が多くなったと思います。
今までは、同業の人と会う時間をとるくらいならお客様と会っていた方がいいという考えだったのですが、今は何かあれば様々な業界の人の話を聞いてみる、聞きに行くようにしています。
今年、MDRT九州ブロックの役員になったのですが、それによってMDRT会員の方々と接する機会が毎月のようにあり、とてもいい刺激になっています。

MDRT会員だけにとどまらず、運営側になろうと思った理由は何でしょうか?

もともと私は、MDRTに対する憧れがあって、MDRT会員ってすごい人たちだなと思っていたわけです。
私にその刺激を与えていたのは、当時のMDRT会員の方々です。
私が今、MDRT会員になったということは、今現在MDRT会員を目指している人たちから見た私は、当時私が抱いていた感情と同じものを持っていると思うんです。
それであれば、今MDRT会員である私たちができることは何かなと考えた時に、私はまだまだ勉強中なので私一人で何かをするという事は出来ないですが、MDRT九州ブロックのお手伝いをさせていただくことで、他のMDRT会員の方々やこれからMDRT会員を目指そうという方々に対して、少しでも何かお手伝いができるのではないかと思ったんです。

それで委員に立候補して委員会に入るわけなんですが、なぜか今年役員が一人足りないとなり、九州ブロック長からお声がかかりました。
委員会に入って1年目を始めようとするときに、いきなり役員という事で大変恐縮しましたが、自分が憧れてきたMDRTという場に立っていること、そしてそこでお手伝いができる立場にあるということ、今の自分にできると思っていただいてお声掛けいただいたのだとしたら、全力でやろうと思い、お受けさせていただくことにしました。

さらに、今年のMDRT日本大会が福岡で開催されるのです。
全国からMDRT会員が集まるその会場で、誘導や受付などのボランティアリーダーも務めさせていただきます。
本当にMDRTに支えられている感じがします。

業界に入るところからずっと大きな導きがあるような感じがします。また、佐川アドバンスさまとの提携も山崎社長からと伺いました。

そうなんです。引き寄せられているというか、導かれているというか。
佐川アドバンスさまとの取り組みは前職からあったのですが、Gift Your Lifeの各拠点の皆さんが一緒に取り組んでくれるお陰で、全国に展開できるようになりました。
私一人だけでは、ここまで広がりませんでした。
自分の利益だけを考えたら、一人で全国回った方が良いという考え方もあるかもしれません。
ですが、一人で全国を回ろうとしても、十分なお客様の対応なんてできるわけがない。
地元福岡のお客さまであれば何度も面談できるかもしれないけれど、同じ九州だとしても熊本のお客さまは1回しか面談ができないとなってしまうんです。
お金も時間もかかるから。
それが嫌だったんです。

だから、他の拠点の仲間にお願いをして、それぞれの地場で対応してもらうという形をとりました。
それで少しずつ、九州だけではなく、広島、関西、関東と対応エリアが広がっていきました。
マーケットを作ったと言ってもらうこともあるのですが、マーケットを提供しているという意識は全くなく、私では対応できないエリアなので、そこの拠点の仲間にお願いをして一緒にマーケットを作っているという感覚です。

佐川急便さまには、旅行会社時代からお世話になってきたので、どうにかお役に立ちたい、恩返しがしたいという気持ちで取り組んできて、今のこの形になっています。
正直、売上とかそういうのはあまり考えていなくて、どうやったら役に立てるかしか考えていなかったです。
うっすら、売上げにつながったらいいなとかは思っていましたけど(笑)
でもそれよりも貢献とか、恩返しという気持ちの方が大きかったです。

まさに“奉仕の心”ですね。そのルーツはどこでしょうか?

高校時代、野球部でキャプテンをやらせてもらっていたのですが、もしかしたらそのキャプテン時代の経験が影響しているのかもしれません。
キャプテンだから野球が上手、何をやっても許される、ではなくて、
キャプテンだからこそよりみんなよりも練習する、キャプテンだからこそ誠実にいなければいけない、
という風に過ごしていたことが社会人になってから活きている気がします。
困っているメンバーがいれば、寄り添って教えに行くとか、そういう経験が高校時代にあったので、もしかしたらそこから“奉仕をする”という思考回路が出来たのかもしれないです。

もともと真面目そうなイメージがありましたが、今回のインタビューを通じてさらにその印象が強くなりました。昔からまじめなタイプだったのでしょうか?

自分では、どちらかというと慎重派で、石橋をたたいて渡るタイプかなと思っています。
申込をお預かりするのも、いまだに緊張しますし、不安ですし。。。

後でゴタゴタするのが嫌というか。。。
昔から、怒られたりとか、マイナスのことで注目を浴びるのが嫌だったんです。周りの目が気になってしまうというか。
授業中に「トイレに行きたいです」と言えないタイプ(笑)
だからそうならないように、事前に対策というか、準備などをきっちりするようになったような気がします。

今後の目標を教えてください。

今期のはじめに、今年の目標としてTOTになると宣言したので、そこに向けて進んでいます。
この業界に入って13年、TOTなんて言葉を口にしたことはなったのですが、それを目標として発信できたことは、自分のなかで一歩踏み出した感じがあります。

TOT会員なんてできたこともないですし、まだまだ届かない状況なんですけど。
「TOTは稼ぐ人」というイメージで、「稼ぐ=時間がない」という感じになってしまうんですが、そうではなくて、TOT会員になっても家族・子供たちとの時間を優先にしていきたいので、その時間を取りつつもTOTを達成出来たらいいなと思います。
子供たちには、社会人としてかっこいいパパでいること、人に対して誠実であるとか、裏切らないとか、そういうことを私を見て感じてもらえたらいいなと。
実は、敢えて子供の前で仕事をすることもあるんです。
親父の背中を見せられたらなと。

我々のような営業職の場合、数字を上げていれば何をやってもいいという感じの人が稀にいますが、MDRT会員であれば少なからず数字はやる、かつ人格者としても成長しているという事が必要だと思っています。
会社の規則・ルールも守って、家族との時間も作って、家族がやりたいことをできる限り叶えることが出来て、業界全体にも影響力があって、裏方としてもMDRT会員やこれからMDRTを目指す人たちに尽力できる、そういう人になれたら、ワクワクしますよね。

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