等身大の私で。 東京中央支社 / 西坂 広美

Q)初めてMDRTを達成したのはいつでしょうか?

今回(2022年度)が初めてで、Gift Your Lifeに入って2年目での達成となりました。

Q)それは、この仕事を始めて何年目の時ですか?

この業界に入って何年目になるか、正直よく分かってないんです(笑)。
Gift Your Lifeに入社する前は、某百貨店のグループ会社の保険代理店に5年くらいて、2020年にGift Your Lifeに入社なんですが、その保険代理店の前に、実は国内生保会社にいました。
その時も保険業界に入ろう!という意気込みがあって入ったわけではなくて、転職先がたまたま保険業界になったというか。。。

Q)どのような経緯で保険業界に辿り着いたんでしょうか?

元々はOLをしていて、23歳で結婚して、24歳で子供を出産しました。
当時は、子育てをしながら元のOLのように働くというのが難しかったので、子育てをしながら医療事務の資格を取得して、医療事務の仕事に就きました。
医療事務の仕事は長くやっていたのですが、最初はパートだったので社保のある正社員で働きたいと思い、長男が高校に進学したときに転職活動を始めました。その時で45歳。

それで転職したクリニックが、診療が終わるのが20時くらいで、そこから夕飯の支度をしたり、塾や習い事の送迎をしてとなると、結構遅くなっちゃっていたんですよね。
さらにパートの時よりもだいぶお給料が下がっちゃったし、私、夕飯の時間は子どもたちと一緒にいたいというのがあったのに、「なんかこれ違う!」と思いながらも働いていたんです(笑)。

ちょうどその頃に親の介護とかもあって、保険や介護、お金について考えなければいけなくなって、お金の勉強をしようということと、次の就職にも役立つかもしれないと考えて、FPの資格を取っちゃったんです。医療事務の時に。

次に仕事を探そうと思った時に、医療事務の正社員で探した時にはなかなか見つからなかったという事を踏まえて、自分が今までやってきたことや、FPの資格が有効な転職先がどのようなものがあるのかなと調べたんです。そうすると、ヒットするのが保険会社くらいしかなかったんですよね。正直。

それで、転職したのが国内生保の会社でした。
既契約のお客さまのフォローをする部門があって、こちらからバンバン提案するようなことはありませんよ、というようなことが書いてあったので、それだったらいいかなと思って(笑)。

Q)FPの勉強は独学ですか?医療事務の仕事でFPの資格を使う事もあったんでしょうか?

独学です。
医療事務ではFPの資格を使うことはないですね(笑)。
まずFP3級を取って、国内生保に入る前には2級が取り終わっていました。

Q)その国内生保会社ではどのような業務内容だったのでしょうか?

実際は、長年契約されているお客さまに、既契約内容確認活動という事をやっていました。
「長い間ご加入いただきありがとうございます。保障内容を確認させていただきたいのですが」と言って、アポイントをいただいてご自宅に訪問し、「今のご契約内容はこんな感じです。」から始まって(笑)。
そこから何か追加を頂くという感じでした。

ただ、そもそもアポイントを取るのが大変でした。
電話しても大体が、「大丈夫」と言って終わってしまいます。
それでも週に何アポ取れたかというのをカウントしたりとか。花を付けて張り出したりとか。

一社専属でというのがやはり結構大変で、辞める方も多かったんです。
私もその一人で(笑)。
早く辞めたい、辞めたいと思っていました(笑)。
その時にたまたま、先に辞めた先輩が教えてくれた派遣会社に登録したら、保険会社にいるということと、FP2級を持っているということで、紹介されたのが最初に話した某百貨店のグループ会社の保険代理店だったんです。
派遣社員、契約社員、正社員というステップも踏めそうだから、といことで一年くらいでそちらに移りました。

Q)そこではどのような業務内容だったのでしょうか?

カードのご利用明細に、よく保険案内のチラシが入っていると思うんですけど、そこに連絡が来たものを受けて、資料をお送りして、説明をして、契約をお預りして、という事をやっていました。
いわゆる反響営業ですね。
お客さまへお電話をして、そのやりとりだけでご契約をお預かりすることもありますし、あとは直接家へ来てほしいという時は、お家に伺ってご契約をお預かりすることもありました。

そこには5年くらいいたんですが、辞める半年前くらいに、私が在籍していた保険代理店が、同グループのカード会社と合併することになったんです。
それで「金融カウンター」という保険だけではなく、証券などの金融商品を総合的に案内するという場所が、某百貨店本店にできることになり、私と上司の二人が異動しました。
そこへは信託銀行や外部からも人材が集められていて、私のそこでの新しい上司はソニー生命から来た方でした。
グループ全体としても、これからは金融事業だという事でできた新規部署でした。

ただ、そこがなかなか、、、(笑)。
その「金融カウンター」はデパートの催事場の階にあったんですが、そこにオープンから終わるまでずっといるんです。
その某百貨店は歴史も古く、色々ご意見をいただくお客様も多いんですよね。
合併前の保険代理店の時も、電話口でお客さまに声が聞こえてはいけないという事で、社内で無駄話はできない雰囲気があったのですが、今まで以上に、暇でも話していてはダメですし、洋服は黒いスーツか紺のスーツ、姿勢は正して、座ってるか立ってるか。
これをこの先ずっとやっていくのか、、、と。

さらに、合併前の保険代理店の時も固定給だったんですが、ある程度数字ができていて、上長ともうまくやれると、社歴等関係なく、少しずつ役職を上げてもらえていたんですが、合併に伴い評価制度がカード会社の方に揃えることになったんです。
そうなると私の場合、自分がいくら頑張っても、社歴が無いので、ここまで頑張っても、ここまでしか上がらないんだというのが分かってしまって。。。
もともと手取りで18万円くらいだったんですが、保険以外に投資信託の案内など業務が増えてもあまり変わらないわけです。

さらに実は、合併前の保険代理店のとき、50歳の時に離婚をしまして。
当時息子が大学生だったので、学費分はもらうということになっていたんですが、結局それが滞ってしまって。
お給料も頭打ちだという事が分かって、このままいくら節約しても、、、 無理なんじゃない?という感じだったんですよね。
このままではまずいなと思って、色々求人も探してみたけど、年齢的にもなかなか厳しかったり。。。

Q)それでGift Your Lifeへ?

気付いたら、そうなってました(笑)。
某百貨店グループの保険代理店時代の先輩で、Gift Your Lifeで活躍していた方がいたんです。
その方とも本当に不思議な縁で。

某百貨店グループの保険代理店では、私が入社して半年くらいでその方は辞めてしまったのですが、その間ほぼ話なんてしていないんです。
先ほども言ったように、業務時間中は社内ではおしゃべりなんてできなかったですし、ランチに行くような仲でもなかったですし。
それでその方が辞める頃になって、更衣室で「もう辞めるんだ。LINE交換しよ」って、「辞めたらご飯行こうね」って言われて、その時に初めて連絡先交換したんです。
その方が辞めてからは、半年に一回とか年に一回は連絡が来て、食事に行っていたんですよ。

Q)一緒に働いていた時は何もなかったのに?

そうなんですよ(笑)
食事に行っても、前の保険代理店の時と違ってハツラツとしていたし、「私お金持ちだし、いいわよ」って言ってご馳走してくれたり(笑)。
最初の頃は「Giftに来れば?」とお声掛けいただいていた時もあったので、それでその方の意見も聞いてみようと思って相談したら、「来て!来て!」という感じではなくて、「やる気さえあれば、セミナーというのもあるし、色々可能性は広がるよ」って。

元々やってきたのが反響営業じゃないですか。それはその某百貨店のマーケットであって、自己マではない。
反響があったものに資料を送ってという事しかやっていないし、セミナーがあるからと言っても、果たしてやっていけるのかなという不安があったんですけど、でもこのままじゃ、ずっと手取り18万円の中から子供の学費払わなきゃいけないし、生活もあるしと思って。
私を百貨店の金融カウンターに異動させてくれた、当時の保険代理店の社長に相談したところ、
「じゃあ、西坂はいくらお給料ほしいの?」って言われたので、「年収500万円くらい」と答えると、「いまのうちの給料形態だと、頑張っても西坂に年収500万円あげられるとは言えない」ってはっきり言われたんですね(笑)。
「年功序列で割と古いし、ここまで勤めて、ここの資格があったら、次ここ。ここからもう5年間働いて、色んな資格を取ったらここ、という感じで、いくら頑張って契約をお預かりしても急に500万円とかにはできないよ」と。

それで当時の上司にも相談したんです。
先ほども言いましたが、その方はソニー生命を辞めて百貨店の金融事業に移ってきた方なんです。
私と同い年くらいなのに、ソニー生命辞めて、周りからはバカじゃないのって言われて、奥さんからも言われたって(笑)。
それで、その方に「実はやめようと思う」と色々事情を話したら、「僕も辞めてきたから気持ちは分かる。でも給料を上げるというのは、会社の決まりがあるからできないけども、次のところで頑張ってみるのもいいんじゃない?」って背中を押してくれたんです。

Q)理解のある方ですね。

そうなんです。
もしダメだったら、知り合いのIFAあるから、紹介するよって(笑)。
他のメンバーもすごく応援してくれました。

Q)その時はGift Your Life以外は検討していなかったんですか?

していなかったんですよね。
求人マッチングサイトで面接の連絡は何件か来ていましたけど、その前に、先に退社されてGift Your Lifeで活躍していた先輩に連れられて、森本支社長の出版記念イベントに出席したんです。
「出版記念イベントがあるから、うちの上司がやってるから行かない?」って言われて行ったら、豊福代表とか、みなさんいらして(笑)。
そんな、パーティとか知らされていなくて。
そうしたら、その方が森本支社長に「この子西坂さんっていって、7月からジョインするから」って(笑)。
「え、そうなの!?」ってなって(笑)。
それで出版記念イベントが終わったので一旦外に出たんですけど、その後またその方に連れられて戻って、懇親会にも参加させてもらって。

Q)その時のGift Your Lifeの印象はどうだったでしょうか?

本当に華やかで、同じFP資格を持ってますけど、普段黒服で立って固まっている自分とは、全然違ってました。
森本支社長なんてお着物で、すごい華やかでしたし。
豊福代表も、若いし、ハツラツとしていたし、とにかく明るい感じだし。
普段、しかめっ面して働いている自分や、会社の雰囲気とは、全然違いましたね。

その2週間後くらいに、オフィスにも行かせてもらったんです。
そこにいたメンバーの方々にも、「この子、8月か9月から入るから」って紹介されて(笑)。
手続きも何もしていないのに、「よろしくお願いします」とか言っちゃって(笑)。

Q)Gift Your Lifeに入社して、前職の保険代理店との違いはどんなところでしょうか?

一番は、フルコミというところですね。
前職は固定給だったので。

Q)固定給からフルコミへの不安はありませんでしたか?

もちろんありましたよ。
固定給より下がる可能性もありますから。
不安はありましたけど、やっていくしかないかなって。

最初に、リストの洗い出しをしてと言われたですけど、前職の保険代理店の時って、お客さまと密にコンタクトを取ったり仲良くするということが、そもそも無くて。
実は、前職の保険代理店のお客さま以外に、友達にも「保険どう?」って言ったことが一度も無くて。
当時は固定給だから、来たお客さまに対してアドバイスはしていましたが、無理にこちらから契約をお預かりに行く必要がなかったんです。
自分の家族とか子供を契約入れなくても、反響で来たお客さまだけ契約をお預かりすればよかったわけで。
友だちにも聞かれれば答えますけど、わざわざ会った時に保険の話なんてしないですし。
だから、仕事のスタンスが全く違うというか。

Q)今までやったことの無い、仕事を獲りに行くというスタンスに変わったと思うのですが、すぐに慣れましたか?

最初はすごい嫌でしたよ(笑)。
だって、リスト書いてって言われても、そもそも友達もそんなに多いタイプでもないし、思いつく人がそんなに、何百人もいるわけじゃないし。
でも、業務提携にたどり着くまでは、そこをやっていくしかないし。

それで実は、最初の契約は妹だったんです。
Gift Your Lifeに入るキッカケになった先輩が、「最初は妹さんに契約お願いしたら?」って言ってくれたんですけど、実は当時、親の介護の事で姉妹間がギクシャクしていたので、妹に頼むのはちょっと嫌だなという話をしたら、「ちゃんと話をした方がいい」と言ってくれて。
妹はリラクゼーションの仕事をしているんですけど、その先輩が、そこにお客さんで行ってくれて妹と話をしてくれたんです。
そうしたら、「妹さんもお姉ちゃんの役に立ちたいと思ってるって言ってたよ」って取り持ってくれて。
それで最初の契約は妹からもらったんですけど、今でも、そのままわだかまりがとれたかというと、そこまでいかなくて。
会えば普通に話すようにはなりましたが、LINEではまだ敬語です(笑)。

Gift Your Lifeに入社してすぐにセミナー講師養成講座を受けさせてくださったりとか、新しいこと、今まで自分が体験したことが無いことに挑戦させてくれるというのがあったので、不安ながらなんとかやっていて、翌年の2月か3月くらいには業務提携に参加させてもらい、初めてウェビナーに登壇したのが翌年の6月でした。
2020年9月入社なので、翌年の6月までって、割とゆっくりでしたね。

Q)今はもっと早いんですか?

FP2級を持っていると割と早くに業務提携には参加できるようです。

Q)FP2級取得が難しいという話も聞きますが。

それはもう、勉強するしかない(笑)。
もったいないですよね。
私の場合は、医療事務の時にお昼休みとか、夜とかで勉強してました。
医療事務の資格を取る時も、子供が寝てる間に勉強して取っちゃったんです。通信教育で。

Q)Gift Your Lifeに入ってから取得した資格はありますか?

認知症サポーターを受講したくらいで、資格とかは特にないですね。 
証券外務員資格も、前述の金融カウンターの時に1か月で取ってと言われて猛勉強しました。
それまで、iDecoとかNISAとかもやったことがなくて、投資信託って何?って感じだったんです(笑)。

あの時は正直よく分かっていなかったけど、テキストまる覚えというか。
分からないで受けるのって、こんなにキツイ資格はないなと思いました。
FP2級より、私の中では大変でしたね。

そしてその頃ちょうどコロナの時期で、外出が出来なかったので、社内で研修とかをよくやっていたんです。
それで銀行出身の方が、投資信託とはとか、一口とは、基準価格とは、のような基礎的なことを細かく教えてくれて、なるほどー!って覚えていきました。
あとは、自分で勉強したり、実際につみたてNISAをやってみたり。

その時の経験が今に活きていると思います。
勉強だけではなくて、色んな事、興味を持った事をとりあえずやってみたいタイプなんです。
ちなみに、今はゴルフと薬膳料理のレッスンを始めました。
やってみて、合わなかったら合わないで仕方がないかなと。
父もそういうタイプでした。

Q)MDRTを目指すきっかけなどはあったのでしょうか?

Gift Your Lifeに入る前は、あまり賞とか数字とかそういうのに興味がなかったんです。
そもそも固定給だったので、当時の職場ではMDRTの話題なんて出なかったし、そもそもMDRTを達成したからってお給料変わらないじゃないですか(笑)。
MDRTを達成する人って、がむしゃらに働かなければいけなくて大変だよねと思ってしまう側の人間というか。
それよりも今の自分の生活の安定が大事というか(笑)。

Gift Your Lifeに入社して、森本支社長が「支社皆んなで今年は福岡に行こう!」という言葉があって、もしかしたら数字的に行けるのかな?と思ったことがキッカケでした。
あとは、コンファレンスへ行った人たちが「行けばわかる」みたいなことを言っていて、どういうことなんだろうと興味が沸いたのも一因だったと思います。

達成に向けて特に何かをしたということはなく、いつも通りにセミナーや個別相談をしていければ数字的には問題ないかなと思っていたので、いつも通りにやっていました。
私、自己マーケットが多くはないので、ほぼ業務提携なんです。
セミナーが無かったらもうここにはいないですね(笑)。
セミナー講師養成講座が終わる前は、火災保険や他の業務提携もやらせていただいたのですが、今はセミナーに集中してやっています。
セミナー講師養成講座の最終試験をパスするまでは、セミナー講師なんてやったことがなかったので、国内生保会社の時の同僚や医療事務時代の友達、子供の習い事でつながったお母さんとか、全員に「今こういう仕事でセミナー講師の仕事してるんだけど、聞いてもらえない?」って話して、ZOOMでつないでもらったりしていました。
そうしたら「いいよ、いいよ」って言ってくれて。本当にありがたかったです。
そうすると、セミナーのコンテンツを聞いてくれた人は、「そういえば、うちの保険も見てよ」ってなるんですよね。
「西坂さんの成績になるんだったら、保険切り替えるよ」って言ってくれたりとか。
本当にありがたいです。

Q)初めての登壇の時のことは覚えていますか?

初登壇は、2021年6月のウェビナーで、その時は、蔵田さんが近くにいてくれたと思うんですけど、何を話したのか全く覚えていないです(笑)。
自分でも顔がひきつっているのが分かりました(笑)。

なるべく棒読みにならないようにと思って、本番の一週間前くらいから、一日三回くらい練習していて、友達に聞いてもらったり、一人暮らしの息子とZoomつないで聞いてもらったり。

Q)そこから2年、だいぶ慣れましたか?

慣れたかどうかは分からないですが、肩の力を抜いて臨めるようにはなったと思います。
最初の頃は、先輩たちがすごい素敵な言葉でスラスラお話しされているので、それに習ってきれいにまとめなきゃって思っていたんです。
普段自分では使っていないような言葉で。

でもある時、それって何か違う、お客様ってきれいにまとまっていることを求めてるのかな?って思ったんです。
とある先輩のセミナーを見学させていただいた時に、その方は割と素のまま話をしていて。
私の経歴だと、離婚歴があったり、介護があったりして、自分の中ではそういうことに負い目があるというか、マイナスだと思っているところがあったんです。
そんな時にある方に、「それって、他の人は持っていなくて、自分は持っている部分で、色んな引き出しがあるということでいいんじゃないの?」と言われて。
それから、あまり気取ったりとか、誰かの真似をしたりとかしなくていいんじゃないかなと思ったら、すごく気持ちが楽になりました。
もちろん、色んな方のお話を聞いて参考にはさせていただきます。
最初は、いかに自分がすごい人か、すごい先生かという事をアピールしなければいけないと思っていた時期もあったんですけど、そうではなくて、凸凹していても、そういう人に相談したいと思ってもらえたらいいんじゃないかなって。
自然体で接して、等身大の自分の色んな引き出しが、聞いてくれた人の役に立てればそれでいいんじゃないかなと、思うようになってます。最近は。

Q)MDRTの福岡大会に参加されましたが、印象的だったことを教えてください。

やっぱり行くと違いますよね。
最初は、この年でわざわざ行っても、というのがあったんです。
でも会場についたら、「おめでとう!おめでとう!」って。
「おめでとうございます!」って、すごいんですよ、拍手。入口から。
ファーストタイマーを迎える時に、みんなでアーチ作ってくれて「おめでとう!」って。
そこだけでも涙が出そうでした(笑)。

それ以外にも、MDRTスピーキングというのがあって、優績者の方がお話しされていたんですが、その中で皆さんやはりご自身のご家族だったり、色んな想いがあって、それを伝えている、仕事にもってきているという話をされていたんですが、現地に行ってその場で話を聞けたことで、それまで自分がいかにペラペラで仕事をしていたのかなって感じてしまいました(笑)。
自分なりに想いを持って取り組んでいたつもりでしたが、先ほどの自己紹介のところとかも、きれいにまとめるのではなくて、私の場合であれば、介護や、家族間でごちゃごちゃしちゃったり、離婚など、そういうことを、もっとちゃんと、こういう経験をしたけどこうだったよという事を隠さないで伝えていくことで、お客さまも心を開いてくれるのではないかなって。
何となくですけど、そうすることでお客さまとの距離感が縮まりやすくなった気もします。

また、「知識はお客さまに対する礼儀」とおっしゃっている方もいました。
知識があってお客さまにお話をするのが前提だと。
いまGift Your Lifeのセミナー講師はFP2級以上が条件ですが、先ほどもあったように、FP試験で苦戦している方もいるようです。
資格を取ったからって知識満載かというと、そうではないですが、まずはそこが必要最低限なのだから、子育てだったり、色んなことは大変だと思うんですけど、どうにかして自分の時間を管理して頑張ってほしいですね。
そうすれば私みたいに、セミナーに登壇できるようになって、MDRT大会に行けるようになって、新しい世界が開けてくると思うんです。
せっかく自分で選んでGift Your Lifeにいるなら、そこはチャレンジしたほうがいいと思うんですよね。
それに、頑張ってるお母さんの姿って、子供たちは見てくれていると思うんです。

Q)お子さんに何か言われたことがあるんですか?

息子が公認会計士資格の何科目か受かった時に、「ご飯を作ってくれたりとか、洗濯してくれたりとか、そういうサポートがなかったらここまで頑張れなかった」って誕生日プレゼントに手紙が付いていました。
「新しいところで、フルコミで大変だろうけど、がんばっていれば必ず芽が出るからがんばれよ」みたいなメッセージも(笑)。

Q)それは励みになりますね。

いま主人はいないですけど、息子も仕事をしながら勉強しているので、私がちょっと勉強や、セミナーの準備を怠けていると、「早くやりなよ」とか言われます(笑)。
息子からの言葉もそうですが、これまで出会ってきた色々な人の言葉も励みになってるなと最近は感じます。

今の仕事につく前までは、「なんで私ばっかり」って思っていた時期があって。
お金もないし、お給料も低いし、「なんで私ばっかり」って。
でもその時、たまたま、その時もたまたまなんです、今思うと。
不動産会社でパートで事務をやっていた時があって、ひと回りくらい下の営業の子がいたんですが、「なんで私ばっかり」って言っていたら、「なんで私ばっかりって言うな!」って怒られたんです(笑)。
「世の中にはもっと大変な人もいるんだ」って。
「みんな言わないだけで、色んな大変なことがあるんだ」って。
その時はちょっとびっくりしちゃいました(笑)。

去年のキックオフの時に講演してくださった、薬師寺の大谷住職も、「人は本当につらいことは口には出さない」っておっしゃっていて、その時のことを思い出しました。
あと、「ここで逃げたら次も逃げるぞ」って言ってたじゃないですか。
実は、あれを書いて自分の机の前に貼ってあります(笑)。

やはり、どんな仕事でも波がありますからね。
いい時もあれば、悪い時もある。
ただ、自分だけが大変なんじゃないという事は、そういう言葉だったり、お客さまとの面談の中で思い知らされます。
それまで元気だったのに急に難病になってしまって、呂律も回らなくなってしまったという方と面談することがあったんですが、その方は自分の事よりご家族のことばかり心配されてるんですよね。
すごいなと思って。何にもできない自分に、面談中だけど涙が出ました。

Q)色んな方との出会いもこの仕事の魅力の一つだと思いますが、人と会う事は好きな方ですか?

好き嫌いをあまり意識したことはないですが、嫌いではないとは思います。
1対1でお話をすると、皆さん本当に良い方ばかりで、今はその出会いを楽しめるようになったんだと思います。
最初の頃は、お客さまと会話をするというよりも、教わった通りに商品のご案内をして、それで思う方向に行かなくて、あれ?何で?という風になったりもして(笑)。
でも色んな方のお話を聞いたり、お客さまとお会いする機会が増えていくにつれて、お客さまのお話が聞けるようになったと思います。

コミッションの事だけを考えると一時払いで大きく入ってくれば、それはそれで嬉しいんですけど、そうではなくて、家計を何とかしたいという状況の中で、例えば1万円の積み立てをご案内して、その1万円を繰り出そうという決断って、お客さまにとって1万円以上の価値があることだと思うんです。
そういう時に私たちの仕事は、重要な役割を担っているなと思います。
そしてそういう場面でお役に立てる時に、とてもうれしくなりますね。

Q)今後の目標はありますか?

セミナーや業務提携以外に、自己マーケットで40~50代女性向けの、心身と経済的な幸せの両方をサポートできる “何か” をしたいと思っています!
実は去年一年間、50肩だったんですよ(笑)。
左手が本当に痛くって。横になるのも痛いくらい。
上がらなくって、夜間痛とかもあって。
少し手が痛いだけでも、ずーっと手のことを考えてしまっていたんです。
色々病院回ったりもしていたんですが、その時に気付いたんです。
お金があっても、健康じゃないと楽しくないなって。

人生において健康がゴールですという人って、いないと思うんですよ。
何かをやるから、やりたいことがあるから、健康でいれたらいいなということであって。
お金も同じで、お金をたくさん貯めたいという人がいても、お金を貯めることがゴールではなくて、やりたいことや、夢があるから、お金があった方がいいということだと思うんです。

なので、健康とお金というテーマのコラボセミナーのようなことをやっていきたいなと思っています。
あとは、女性って、子育てだったり、母だったり、妻だったり、嫁だったり、色々な事があって、年齢や環境などによっても、生き方とかが変わってくると思うんです。
そうやってライフステージが変わっても、自分らしく生きていけるような女性への支援として、マネープラン、ライフプランでのお手伝いが出来たらなと思っています。

Q)いつごろまでになど具体的なイメージはあるんですか?

いつ頃までなどは決めていないですが、自主開催で少しずつやっていけたらと思っています。
昨年は、業務提携のおかげで、有難いことに案件もたくさんあって、アポイントも詰め詰めでやってこれたのですが、年齢が上がってきたのでワークライフバランスを考えないといけないと思っています。
そうなると、効率化だったり、アポイントの取り方なども変えていかなければというのはあります。
入社当初から自己マーケットを作っていかないとねとは言われていて、自分が興味あることや、好きなことと繋がって、そこで活動していけたらいいなと思っています。

Q)業務提携でセミナーの場数を踏んできたことで、人前で話す自信がついたのでしょうか?

そうですね。
セミナーでお話をさせていただくときって、お客さまに向かってお話をさせていただいているのですが、自分の中でも、深掘りというか、自分へもメッセージを送ってるんだなという感じがすごくするんです。
セミナーのコンテンツをお伝えするだけではなくて、自分の経験を踏まえて、こういう時にこうだったからこうなんだよね、とか。だから準備しておいた方がいいんじゃないか、とか。
女性の方で個別相談の時に、実は離婚するんですとか、離婚したんですとか、というお話しが案外少なくないんです。
そうすると、自分の人生を話しながら、お客さまの相談に乗りながら、自分自身も確認しているというか。
振り返ってみて、やはり伴走してくれる人がいるのといないのとでは、違うなと自分自身感じるので、「私もみなさんの伴走をしっかりさせてもらいます」とお伝えするようにしています。

Q)そういう機会が増えると整理されていきますよね。これからセミナー講師を目指そうと思う人にもお勧めしたいと思いますか?

そうですね。
やる、やらないの選択だったら、やってみて、自分に合わないと思えば、セミナー講師ではなくて、業務提携でクローザーだけという方法もあるだろうし。
まずはやってみることが大事だと思います。

Q)せっかくならMDRT目指した方がいいと思いますか?

数字に関しては、さきほども言ったようにあまり興味ないんですけど(笑)。
でもそこの場に行くと、優績者の、何かしらの思いとか、いろんな考えとか、業務でもこうやってやってきたなど、そういうものに触れるということだけでも、行く価値はあると思います。

Q)毎年連続でMDRTに入ろうなどの目標はありますか?

特にMDRTを目指そうとか、COTを目指そうとか、そういうタイトルに対しての執着はあまりなくて(笑)。
業務提携をやらせていただいて、面談をこなせていれば、MDRTに入れる数字は無理なくできるくらい、Gift Your Lifeの業務提携はしっかりしているので。
それってすごいですよね。
もちろん、コンサルティング力だったり、面談からの移行率というのはあります。
マーケットでも、色んなタイプのマーケットがあると思います。
ただ、自分で最初の半年くらい自己マーケットで、色んな人にお願いしたり、探し回ったりしたのを考えたら、目の前にお客さまがいるという状況は本当にありがたい限りです。

だから業務提携に参加しないのと、そこにたどり着くまで長い期間モヤモヤしてるのは、もったいないですよね。
まずは行ってみないと分からないですからね。
このスキームは再現性も高いと思いますし。
だから、そこに行くためには、つべこべ言わずに勉強しろよと思います(笑)。
もったいないですよね。みんな若いのに。
私、FP2級取ったのは40代後半で、仕事しながら取ったんですから、20代30代だったらそれこそ簡単じゃないですか(笑)。簡単なのかな(笑)。

Q)固定給の時、自分がMDRTを達成すると思いましたか?

MDRTなんて考えもしなかったですね。
MDRT福岡大会に行ったときに、前の上司に連絡したんですよ。
LINEで「MDRT入りました」って写真送って。
「素晴らしいですね」ってすごい喜んでくれてました。
「でも1回だけじゃなくて、継続することが大事ですからね」って返信が来ました(笑)。

Q)2年目、3年目も継続できるといいですね。

そのためには健康で、元気でいないとですね(笑)。

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