苦節13年。導かれて今ここに。行けば分かるさ! 東京中央支社 / 前田 靖浩

Q)初めてMDRTを達成したのはいつでしょうか?

今回(2023年度)が初めてです。

Q)それは、この仕事を始めて何年目の時ですか?

この業界に入って13回目の挑戦でした。やっと…という事になります。笑

Q)この業界に入る前はどのような業界にいたのでしょうか?

百貨店業界にいました。新卒から7年。
最初は子供服売り場に配属され、後半の4年は外商営業部にいました。
外商営業部は平均年齢50代くらいのベテランばかりで、そこに20代の若者がポッと入ってきたので、お客さまからも「色々教えてあげる」ととてもかわいがってもらいました(笑)。
当時は売り込みなんてしなくても、お茶を飲みながらお話をしていると色々な宿題をくださるので、それを持ち帰って、メーカーの方々とご要望の商品をご用意するという営業スタイルでした。
そのお客さまとは今も交流があって、私たちの結婚式にも参列いただいたり、子供たちとご自宅へお邪魔させていただいています。

Q)とても良い環境のように思えますが、そこから保険業界に移ったキッカケは何だったのでしょうか。

キッカケとしてはヘッドハンティングでした。
実はお声がけ頂いた頃、多額の負債を背負っており、本当にお金に困っていました。
父も金融の仕事に従事していたのですが、そこから全く別業種の会社を興しました。 でもそれがうまくいかず。
私は借り入れの連帯保証人だったので、一緒に返済していました。

その頃、百貨店の新卒採用ページに社員紹介で私のインタビューが載っていまして、それを見て、どれくらいだったかな、、、
色々な保険会社から30人くらいお声掛けいただいたんです。
全員の方とお会いさせていただきました。せっかくなので。

将来やお金に不安があり、稼がないと!という気持ちもありましたが、会ってみるとほとんどの方が、開口一番に「稼げますよ」でした。でも「そこが優先じゃないんだけどなー」と思ったりもして。
その中でお一人だけ、「今の仕事にやりがいはありますか?」「どんな将来を描いてるんですか?」と質問される方がいらっしゃいました。
色々考えもありましたが、そこだけ面接を受けました。
そうしたら内定をいただき、チャンスだからやってみよう!と思い、一社専属の保険会社へ転職しました。
それが2010年3月で、30歳になる年でした。

Q)畑違いの業界だったと思いますが、どうでしたか?

本当に、困りましたね(笑)
当時、私は自発的に生命保険に加入していました。保険に入るのが当たり前だと思っていたので。
この当たり前の感覚をみんなに伝えよう!と活動を始めてみると、自分は少数派だったことに気づかされました(笑)
「独身だし、なんで保険なんて考えなきゃいけないの」とか。「そんなのにお金使うんだったら、遊び行くよ」とか。

保険会社では色々と表彰制度があり、なんとか一年目の新人賞だけは達成できましたが、コンベンションやMDRTには全くでした。
それどころか、収入を上げようと思って転職してきたはずなのに、下がってしまって。。。

この業界、1年目からスタートダッシュ切れないと、厳しいんですよね。だから2年目で辞めていってしまう人が多い。
私もその2年目で、いよいよ無理かなと、辞める寸前まで行きました。
そんな時、藁をもすがる思いで、ビジネススキルを学ぶスクールに入ったんです。
結構お金はかかりましたが、そこで良い出会いがありました。
保険の話を聞きたいとか、ご紹介を頂けたりとか。
そこのご縁で売上100万円くらいにはなったんじゃないかなと思います。

そこから良い循環になってきたものの、MDRTに届くレベルにはいかなくて。
そうこうしながらその一社専属の保険会社で8年活動していたのですが、その中で、他社にも良い商品があるのに、自社の商品しか提供できないということが、本当にお客様のためになるのかという気持ちが段々大きくなってきました。
そんな時、倫理法人会の仲間で保険代理店を経営している方に相談したところ、「じゃあうち来れば?」と誘っていただきました。
次男が生まれる直前でしたが、妻に相談して、「今の環境に悩んでいるんだし、良いんじゃない」と後押ししてくれました。
そして、2018年4月に保険代理店へ移りました。

Q)Gift Your Lifeの前にも保険代理店に行かれたのですね。

実は、移りたい気持ちが先行していて、保険代理店の仕組みもよく分かっていませんでした。

実際に移ってから、思っていたことと違う部分もあったんですよね(笑)
例えば、一社専属時代より成果を出しても、給料は減るという不思議なことがありました。
その理由や仕組みを聞いても、全く分からない(笑)
他保険代理店の方と話すと、同じ商品でも手数料が違ったり、扱える商品が代理店ごとで違ったり、と段々分かってきて。

でも、その保険代理店はいち早くマネーセミナーを取り入れており、私もそこでセミナー講師を体系的に学ばせて頂きました。
活躍している先輩に指導頂き、セミナーに同席したり。
そんな経験からセミナー講師の基礎を作ることができました。
本当に感謝しております。
でも、モヤモヤは残っていました。

そんな時に、東京中央支社の蔵田さんとのご縁があるんです。
蔵田さんも倫理法人会の会員で、最初に知り合った時はまだ一社専属の保険会社にいました。
それが、転職をしてから急に人が変わったように、楽しそうに仕事の話をするようになったのです。
「楽しいよ。最高だよ」って(笑)
それで先ほどのモヤモヤの話をすると、「じゃあ、一回話聞いてみる?」と森本支社長を紹介いただきました。

前回、他社の話を聞かず一社で決めてしまったので、今回は同時期に何社かお話を聞かせていただきました。
ただ、そこでも開口一番「手数料が・・・」と、またその話かと(笑)
森本支社長は、そんな話は全然なくて、「うちに来たら楽しいですよ」って。
面談している時も、その横を通るみなさんが「いいですね。うちに来たら楽しいですよ」って。
1時間の面談のうち55分くらいがそんな話をしていて、最後に給与体系の話でした(笑)
そんな流れの中、直感で「楽しい」っていいなと思って、転籍を決めました。

Q)「楽しい」以外で惹かれた部分はありますか?

条件面もありますが、セミナー事業部の活動が一番大きかったです。

保険業界に来てからずっと、自分は営業が苦手だなと感じています。
過去振り返ると、数字的に厳しい時に先輩たちに言われるアドバイスは、「とにかくアポの数を増やそう」と、「お客さんの背中を押すんだ」、だいたいこの二つに集約できる内容なんです。
それを分かっていて出来ないから悩んでるんだ!と心の中で叫んでいました(笑)
そんな時に、四柱推命の先生との出会いがあり、「前田さんは営業に向いている特性がありません」と言われたんです。
それがすごく嬉しくて。やっぱりね!って。

Q)どのような出会いだったのですか?

交流会で知り合った方から四柱推命イベントに誘われて、参加しました。
営業で悩んでいると伝えると、「そうですよね。営業の特性がないですもんね」って。
「でも前田さんの良さを活かすポイントは、学んだことを人に伝えることです」とも言われたのです。

その時にとても腹落ちしたんです。
セミナーは関心のある参加者へ ”自分が知っていることを伝えること” だなって。
そのセミナーがあったから、今の仕事を続けられているし、今後も続けていきたいなと心の底から感じました。
また、”学んだことを人に伝えていくことが良い” のであれば、「四柱推命も学んで伝えたい」と、その先生に師事して四柱推命を習い始めました。
学び始めて7年目になりますが、私自身、「学んだことを人に伝えることが良さを活かすコツです」というその一言で救われように、これからも学び、伝え続けていきたいと考えています。

Q)四柱推命はどのように活用されていますか?

保険や資産形成のご相談と合わせてご案内することが多いです。
四柱推命のおかげでご紹介をいただくこともあります。

四柱推命は、生年月日から生まれ持った特性や運気の流れを見ていきます。
また、タイプ別に資産形成のコツもあるので、そのような内容で今度セミナーを開催予定です。

朝、天気予報を見て「暑くなります」と聞いて、その日の服装をどう選ぶかは人それぞれだと思います。それと同じで、この先どうなりそうかの指針を知っている事が大事で、それをもってどんな一歩を出すのか、だと考えています。
これを人生の天気予報とし、『人生予報FP』と名乗って活動しています。

Q)業界に入った時からMDRTは意識していたのでしょうか?

2年目までは思いを込めて、目標に書いていましたが、2回ダメだった時に「これは無理だな」と思ってしまいました。

保険業界のあるあるだと思いますが(笑)、色々な勉強会に行きましたが、MDRT基準達成のイメージが沸かなかったですね。
前の保険代理店に移った時も、何が何でもMDRTという事もありませんでした。

でもGift Your Lifeに入社して2年目のキックオフの時かな、森本支社長が、「東京中央支社 全員MDRT達成! FP2級と証券外務員を全員取得!」と宣言されました。
そこからその気になって、改めて取り組み始めました。
そして、証券外務員は合格、MDRTは未達でした。
未達でしたけど基準達成の85%くらいまでは行ったんです。

証券に関しては、東海東京証券の担当の方のおかげで、資格取得後すぐに取り組むことが出来ました。
何度も面談に同席していただき、どんなヒアリングをして、どのような提案をするのかを、見させていただきました。そのおかげで「できそうだ」という感じが掴め、取り組むことが出来ました。
例えば、NISAを始めたいというお客さまへ証券のご案内ができ、そこからスムーズに保険もプラスで、と。

Q)保険入口は苦手だったけど、証券入口だったらスムーズにいけたということですね。

そうなんです。
「弊社は保険も証券も、銀行も不動産もできます。ご相談の中から必要だというものを組み合わせてご提案致します。」
そうなると、「色々お願いしたい」となって、保険の相談から入るお客さまもいれば、資産形成から入るお客さまもいらっしゃいます。
「資産の土台作りと安定化のため、両方を組み合わせましょう」というお話をすると、「では両方お願いします」となることが多いです。

Q)無理なく、どっちから入ってもクロスセルできるようになったのですね。

はい、両方を組み合わせるご提案が基本となりました。
そうなると、保険の成績も必然的に上がってきましたので、MDRT達成に繋がりました。

Q)これが保険しかやっていなかったら、辛いままだったと思いますか?

ん~、少なくともMDRTには届いていなかったと思いますね。
それなりには売れるかもしれないけど、このタイミングで突き抜けるという感じはなかったと思います。

保険契約の場合、新規を続けないと収入が落ちてしまいますが、証券の場合は、コミッションは保険に比べると薄いものの着実に積み上がっていきます。
そのベースを整えて、安定させ、今までのお客さまやメンバーのサポートに集中できる環境を目指して取り組んでいます。
50歳くらいまでにできるといいなと思っています。

IFAという言葉もよく聞くようになってきましたが、証券と保険両方にしっかり取り組む人はまだまだ少ないのかなと思います。
私自身まだまだ勉強中の身ですが、Gift Your Lifeにはそれを目指せる環境があり、本当に恵まれているなと感じています。

Q)MDRTを達成した今から見て、業界に入ったばかりの頃の自分との違いは何だと思いますか?

目標に責任を持つとか、こだわるとか、そういうことなのかな。
言っているけど、本当にやろうとしている人と、とりあえず掲げただけの人って、日々の動きが違ってくるじゃないですか。
何が何でもやってやるという感じとか。
できるかできないかは結果だけど、本当にそれに向かってやっているかどうかって、その掲げた目標に対しての責任とか、こだわりだと思うんですよね。

業界に入ったばかりの頃を振り返ると、何となく周りがMDRTって言ってるからとりあえず目指した方がいいんじゃないかなという感じでした。
何で目指すのか分からず、かと言って、とにかく言われたままやってみようということも無くて。
そこが一番大きな差だなと思います。

そういう意味で、東京中央支社の谷口さんが業界未経験から1年目でMDRTを達成して、「よく分からないけどやりました」と言うのは、言われたことを愚直にやったんだろうなと思います。
谷口さんがMDRTを達成したことを聞いた時に、保険業界一年目の時に味わった、寂しさや自分の不甲斐なさというものがあったんですよね。
当時も、同じように全くの未経験からMDRTを達成した同期が何人もいて、出来なかった人も何人もいて。私は出来なかった方で。
今回もそういう感覚があって、「あー、また自分は…」って。

でも森本支社長が改めて『支社メンバー全員MDRT達成』という目標を掲げ、「みんなできるから!」と言われてその気になって、改めて取り組みました。
さらに証券という自分の武器を手に入れたことで、「なんか、これいけるな」、「いきたいな」となり、「いかなきゃやばいな」って奮起したんですよね。
「次こそは」とはっきり目標に掲げ、口に出し続け、取り組んだことで達成できたと思います。
ただ、これも会社が提供してくれる業務提携があるおかげです。
自分で見込み客を探し続けるのはなかなか厳しいですが、業務提携で面談機会を多く頂けたことはやはり大きかったです。

Q)新たに証券に新たに取り組んだという事もあると思いますが、全体の活動量で比較した場合はどうでしょうか?

活動量は、どちらかというと、少し減っているんじゃないかと感じています。
成績でいうと業務提携が約9割なので、まずは保険、その後に証券というように、同じお客様としっかりと面談が続けられるようにすることで効率も上がっています。
活動量を上げたというよりも、活動効率が上がった感じですね。

Q)ここまでのお話を聞いていて、人とのかかわり、巡り合わせの引きが強いなという印象です。

そうなんです。日々、たくさんのご縁で生かされていると感じています。

Q)「生かされている」という表現ができるのが良いですよね

今回も振り返る機会をいただきましたが、節目には必ずキーマンがいて、その方々が色んなメッセージや、キッカケを与えてくれたと思います。
誰かにとって、自分もそういう存在になれたらいいなと思いますね。

少し余談になりますが、百貨店時代の子供服売り場は97%くらい女性の職場だったんです。
そうなるとまず男友達から「コンパしてくれよ」となります。そしてやり始めると、今度は女性の方からも頼まれるようになって。
20代半ばの頃は週4、週5でコンパの幹事をやっていました(笑)


幹事を100回以上経験し、それをきっかけに7組が結婚しました。
そのように人と人をつなぐという事は、自分も人とつながっているから出来る事で、「生かされている」と実感しています。

Q)MDRTを達成する前と後、変わったことはありますか?

正直ピンときていませんでしたが、自宅に証明書が届いたり、名刺にMDRTのロゴが入ったりして、少しずつ実感が湧いてきました。
あとはやはり、先日福岡で開催されたMDRT日本大会に現地参加できたことは、大きな財産になりました。
一社専属時代から、「とりあえず行っておけ」、「行けば分かるから」とよく言われていたんです。
今回行ってみて、本当だなと(笑)
13度目にその意味が分かったということも感慨深いです。
現地では一社専属時代の仲間にも会えて、声を掛けてくれました。
「おめでとう!」、「ついに来たか」って(笑)

それ以外にも、MDRT日本大会での、スピーカーの方のお話や、そこで得たヒントとか、本当にありがたいなと思います。
一社専属のときは使命感とか、お客さまに対してどうするかを考える文化がありました。
しかし保険代理店に移ってからはそのような機会が少なくなったように感じます。
だから、改めて原点に立ち返る、長く続ける必要性、高いレベルでなぜ仕事をするのかなど、本当に考えさせられることが多く、いい機会だったと思います。
基準達成は当たり前となるように、保険の大切さを伝え、提供したいと感じました。
また、私は証券にも力を入れたことで、保険の成果も上がり、MDRT基準を達成できたので、その方向性が正しいと確信できたことも嬉しかったです。

Q)MDRTの大会に行ったことが無い人に伝えるには、、、

「行けば分かるさ」(笑)
まず一回行って、合わないと思ったら次から入会しなくてもいいとは思います。
でも、どうしてMDRTが作られたのか、その歴史を知り、入り続けている人は何のためにやっているのか、そういうことはやはり参加しないと分からない。
参加する前から「自分はそういうのではないので」っていうのは勿体ない。
実際に参加して、それは痛烈に思いました。

Q)Twitterで奥さまやご家族のことによく触れていて、奥さまの存在が大きいように思います。

妻の存在はめちゃくちゃ大きいですね。
四柱推命は相性も見れるのですが、妻との相性を見たところ、恋愛関係はそこそこ、でも結婚にはパーフェクト!(笑)
さらに、自分にとって良い運気の流れを与えてくれる人を四柱推命では守護神と言うんですが、妻が私の守護神だったのです。
だから妻の存在は、私にとって常にプラスなのです。
「私は不幸になる気がしないから大丈夫」と言って、多額の負債を抱えている私と結婚してくれるくらい、すごい人なので尚更ですね。

よくお互いの仕事の話をするので、会ったことはないですけど、妻は森本支社長のことをよく知ってます(笑)

Q)奥さまはどんな仕事をされているんですか?

現在は保育士なんですが、もともとホットヨガスタジオの広報や映画宣伝の仕事をやっていました。
二人の子供に恵まれ、子供に関わる仕事がしたいと言って、保育士免許一発合格してました。
通信教育だったのですが、そこから一発で受かる確率って、1%くらいらしいです(笑)
保険業界のMDRT達成するくらいの感じですよね。

最近は食の改善に興味を持ち、子供腸活コーチの活動も始めました。
ゆくゆくは、私がお金(将来設計)で、妻は健康、そのコラボでセミナーをやろうよ、なんて話をしています。

出会ったころから、何か一緒に仕事できたら面白いよねと話していましたが、それがついに現実できそうです。

Q)いい流れが来ているような感じがしますね。

はい。妻のおかげで、私は常に良い運気の中にいます(笑)
本人も大丈夫って言ってるし(笑)

Q)今後の目標を教えてください。

次はCOT基準を達成します。

また、金融教育にも関わっていきたいですし、後進の育成にも関わっていきたいです。
最近、COT基準の達成イメージが描けたので。
まだまだ足りないんですけど(笑)
ここから、責任をもって取り組みます!

Q)一社専属の時、一つ目の代理店に移った時に、COTに届きそうだなと思う自分がいることは想像できましたか?

全く想像できないです(笑)
想像すらしていなかったです。
MDRT基準の達成ですらイメージできませんでしたから。
色々な流れで、Gift Your Lifeにきて、森本支社長に出会って、ある意味洗脳されるように言葉をかけていただき、周りも盛り上がってきて、そんな環境のおかげだと思います。

せっかく良い環境があっても、自分は関係ないと思っていたら、変わらないですよね。
だからそれに乗っかってみるとか、自分だったらどんなことが出来るかを考えて、そして行動する。
それがちょっとした差となり、少しずつ成果に出てくるのかなって。

Q)最後に、これからMDRTを目指す方へ一言お願いします。

行けば分かるさ!!!(笑)

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