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任意整理ってどういうものなの?

任意整理とは?

借金の整理法で「任意整理」ということは一度は聞いたことがあるでしょう。簡単に言えば借り手と貸し手が直談判で話し合い返済額を負けてもらうことが任意整理となります。小難しく言えば1社1社と話し合い分割返済などの整理案を提示し和解契約を結びます。つまり和解ですので相手の承諾が必要ですので一定の交渉力が必要となります。

弁護士に依頼するのが無難

任意整理は業者と直接交渉するだけですので本人でも可能ですが、「お金を借りている」という弱者本人が行おうとすれば「借りたものは返すのが常識」などと話に取り合わないケースがほとんどとなります。簡単に言えば本人による任意整理の交渉は舐められるということです。任意整理は本人ではなく法律に堪能な弁護士などの代理人に依頼することが無難と言えます。仮に法律の一定の知識があり強い返済意思を見せながら毅然とした態度で交渉できる精神力があれば本人でも十分に可能でしょう。

弁護士の相談窓口は豊富

弁護士というと堅苦しいイメージで敷居が高い印象があります。そしてどれくらい費用がかかるかわからないことから弁護士に相談し難い印象もあるでしょう。しかし弁護士相談の窓口は豊富にあり、気軽に法律相談が受けられる仕組みが出来上がりつつあります。例えば各都道府県の弁護士会に連絡すれば適切な相談場所を教えてくれます。基本的に弁護士の相談費用は30分5,250円(税込)です。相談費用も足りなければ市区町村の役所では毎週サラ金相談を無料でやっているところが多く安心して利用できます。

任意整理の効能

1、取立がストップする
弁護士に任意整理を依頼し受任した場合は弁護士から各業者に受任通知を送付します。このことにより、業者からあなたへの督促は停止します。

2、借金総額が減る、もしくはなくなる
あなたが弁護士に提出する資料(領収書/契約書等)や業者へ計算書の開示請求により債務調査を行います。債務調査により確定した債務から利息制限法に基づいて実際に支払わなければならない金額を算定することで返済額が減ります。

3、今後の利息がなくなる
任意整理後は利息や遅延損害金がつかなくなる。また1度遅れただけで一括返済を要求するような条件もなくなるケースが多い。

4、過払い金が戻ってくる場合がある
弁護士に依頼した場合で業者との取引が長い場合は既に利息を払いすぎていることがあります。この場合は過払い分を返還することもできます。

上記のように債務者にとって楽になるのは言うまでもありません。まず督促が止まることが精神的に楽になる第一の効能でしょう。そして債務と毎月の返済額が減ることが今後の生活改善に最も重要な効能でしょう。

業者の本音

なぜ債務が減ってしまう(つまり儲けが少なくなる)任意整理を業者は了承するのでしょうか?これは一般的に「無いものからは取れない」という鉄則があるからです。仮に業者が弁護士の提示する整理案を渋って交渉決裂になった場合は自己破産される恐れが出てきます。つまり自己破産をされると1円も回収ができなくなることから少しでも回収可能な任意整理案を了承するのです。基本的に「自己破産に比べれば」という思考で業者は考えますので、大幅な元本カットが望めるのです。

伝家の宝刀!利息制限法!

弁護士は債務調査表から利息制限法に基づき実際に支払う金額を計算します。この利息制限法とは元本が10万円未満は年利20%、10万円以上100万円未満は年利18%、100万円以上は年利15%と定めています。通常、消費者金融は出資法での上限金利29.2%ギリギリで営業しているため利息制限法を超える分は超過分となり再計算することにで元本がカットされるのです。

任意整理ができる人、できない人

まず、あなたの毎月の収入から生活費を差し引いた金額を返済に充てていきます。基本的に任意整理がうまくいく返済回数は2~3年、最大でも5年ということですので24~60回払いで返済していきます。仮に債務200万円を返済するとします。これを3年で支払うと「200回÷36回=5.5万円」となります。つまり5.5万円を3年間毎月支払っていくことができれば整理可能といえます。逆に5.5万円支払うと生活が出来ないのであれば支払い回数を伸ばすしかありません。先ほどの条件で仮に2万円しか払えないのであれば100回払いとなり整理案がうまくまとまらず任意整理では難しいでしょう。

任意整理の費用

弁護士に依頼してかかる費用は着手金及び成功報酬は1社/2万円前後ですので、1社につき4万円が目安です。10社を整理する場合は合計で40万円ということとなります。基本的に着手金を支払った後に受任する流れとなりますので、このケースの場合は初回20万円が必要となります。もちろん、任意整理する方は経済的に厳しい状況が多いこともありますので、初回5万円で残りは分割などとしてくれる弁護士もいます。

整理後のデメリット

任意整理を行うということは消費者金融での契約が不良となったことだけではなく、整理案が確定するまでに数ヶ月支払いが停止するということとなりますので、信用情報機関に事故情報として登録されます。事故情報は約5年間登録され、その期間中は一般的な消費者金融で借入が困難となります。俗に言うブラックというやつです。