
ETCカードは高速道路をはじめ、有料の場所を使う場合に適しているカードのことです。
種類は数多くあるため、選ぶ際に「ETCカードでお得なクレジットカードは?」「クレジットなしのETCカードはあるの?」などと疑問が出てくるかもしれません。
今回はETCカードを利用したいと考えている方のために、タイプ別のおすすめとランキングをまとめています。作り方や選び方なども紹介しているため、本記事で必要な知識を学んでいきましょう。
目次
【年会費無料】おすすめETCカード2選
JCB CARD W
JCB CARD Wは、従来のJCBカードよりもポイント還元率が2倍とお得です。年会費も本会員・家族カードともに無料なので、使い勝手に優れています。
セットで発行してもらえるETCスルーカードも、年会費・発行手数料ともにかかりません。余分な出費をかけないで、好きなときに高速道路を使えるメリットがあります。ちなみに入会の年齢制限は、18歳以上39歳以下です。
クレジット年会費 | 無料 |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | JCB |
還元率 | 1.0%〜5.5% |
申込条件 | 18歳〜39歳の方(高校生除く) |
出典:https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/os_card_w.html
ENEOS CARD S
ENEOS CARD Sは、車をよく使う人の味方になります。年会費は初年度だけ無料ですが、2年目以降も年1回以上使うだけで無料です。
このカードを使うと、ガソリンや軽油は常に2円/L安くなります。車が好きな人はガソリン代もかさむので、カードによる割引は助かりそうです。運転が習慣になっている人には、ENEOS CARD Sがおすすめです。
クレジット年会費 | 税込1,375円(初年度に加え、2年目以降も年1回以上利用で無料) |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | JCB |
還元率(通常) | 0.6~2.0% |
申込条件 | 18歳以上(高校生除く、20歳未満の人はオンライン申込不可) |
出典:https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/card/card/kind/card_s.html
【法人向け】おすすめETCカード2選
三井住友ビジネスクラシック(一般)カード
三井住友カードが提供するビジネスカードです。法人のみが入手でき、年会費は一般クラスの「クラシック」で1,375円(税込)です。
ただし社員などをパートナー会員とすれば、1枚440円で彼らに発行できるしくみです。このカードを使えば、ビジネスの現場でも経費や資金の管理を効率よくできます。
ETCカードも社員やアルバイトのために複数枚発行すれば、会社全体の交通に関する経費を見通せることでしょう。
クレジット年会費 | 1,375円(税込) |
ETC年会費 | 税込550円(初年度に加え、2年目以降も年1回以上利用で無料) |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | Visa、Mastercard® |
還元率(通常) | 0.5~1.0% |
申込条件 | 法人のみ(カード使用者は20名以下が目安) |
出典:https://www.smbc-card.com/hojin/lineup/business_owners_index.jsp
JCB法人カード
JCB法人カードも、ビジネス現場で役に立ちます。法人カードとしては年会費が比較的安く設定されており、発行に余分なコストがかからない点もメリットと言えそうです。
旅行保険が国内・海外問わず最高3,000万円なので、出張時の事件や事故のリスクにも対処できます。ETCカードは年会費・発行手数料無料なので、手軽に申し込めるでしょう。
また枚数無制限なため、規模が大きな会社でも従業員全員に手渡せます。これは会社全体のETC利用経費を、ひとまとめに管理するのに役立ちます。JCBは法人ETCカードとして経理の効率化に一役買ってくれます。
クレジット年会費 | 1,375円(税込) |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | JCB |
還元率(通常) | 0.47~1.49% |
申込条件 | 18歳以上の法人代表または個人事業主 |
出典:https://www.jcb.co.jp/corporate/houjin/ippan.html#contents__card__personal__detail__basicInfo
【女性向け】おすすめETCカード2選
JCB CARD W plus L
JCB CARD W plus Lは、女性向けのクレジットカードです。従来のJCB CARD Wと同じく、ポイント還元率は1.0%以上です。
ほかにも「ネイルクイック」や「@cosme」など、女性向けの優待サービスがまとまった「LINDAリーグ」も付帯しています。
年会費も発行手数料も無料のため、ETCカードの中でも低コストで使えます。クレジットカードの特典とETCカードとしての使いやすさを両立しており、おすすめの女性向けカードといえるでしょう。
クレジット年会費 | 無料 |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | JCB |
還元率 | 1.0%〜5.5% |
申込条件 | 18歳〜39歳の学生か安定収入のある人(高校生除く) |
出典:https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/wplusl/?13230273950100
イオンカードセレクト
イオンカードセレクトは、イオングループで買い物をするとポイントが2~5倍とお得になります。クレジットカード本体もETCカードも、発行や年会費にお金がかかりません。18歳以上からもてるので、幅広い層に役立つことでしょう。
高速道路を仕事や旅行でよく使う人にとっては、ETCでポイントを貯められるメリットがあります。旅先でイオングループの店に行き、お土産をカード決済するのも有用です。
さまざまなシチュエーションでポイントを貯められるという意味で、イオンのETCカードも見逃せません。
クレジット年会費 | 無料 |
ETC年会費 | 無料 |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
還元率(通常) | 0.5~1.33% |
申込条件 | 18歳以上(高校生除く) |
出典:https://www.aeonbank.co.jp/aeoncard/
【学生向け】おすすめETCカード2選
楽天カード
楽天カードはポイント還元率の高さがおすすめです。ショッピングではもちろん、ETCの利用料金からも100円ごとに1ポイント貯まるしくみです。一般的には200円ごとに1ポイントが相場と言われており、アドバンテージがあります。
ETCカードの年会費無料は条件つきですが、一般会員でも550円です。ドライブが好きな学生にとっても、少しの負担で扱えます。
クレジット年会費 | 無料 |
ETC年会費 | 税込550円(ゴールドカード・プレミアムカード所有、PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナなら無料) |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | Mastercard、VISA、JCB、アメリカン・エキスプレス |
還元率(通常) | 1.0〜3.0% |
申込条件 | 18歳以上(高校生除く) |
出典:https://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-card/
dカード
dカードは、ドコモが発行する年会費永年無料のカードです。ポイント還元率も1.0%〜と高く、長期にわたって使えば利便性を感じられます。
事前にマイレージサービスに登録しておけば、クレジットとは別に独自のポイントが貯まり、今後のETC利用料として決済可能です。ドライブが好きな学生には、dカードをおすすめします。
クレジット年会費 | 無料 |
ETC年会費 | 税込550円(初年度に加え、2年目以降も年1回以上利用で無料) |
ETC発行手数料 | 無料 |
ブランド | Mastercard、VISA |
還元率(通常) | 1.0~4.5% |
申込条件 | 満18歳以上(高校生除く) |
出典:https://d-card.jp/st/abouts/d-cardapply.html
おすすめETCカード還元率ランキング
1JCB CARD W
- 還元率1.00〜5.50%
- カード年会費・ETCカード年会費永年無料
- ポイントは常にJCB一般カードの2倍以上
2JCB CARD W plus L
- 還元率1.00〜5.5%
- カード年会費・ETCカード年会費永年無料
- 月ごとに優待・プレゼントあり
3dカード
- 還元率1.00〜10.50%※
- 年1回以上のETC利用でETCカード年会費無料
- カード決済額に応じてdポイントが貯まる
※dカードポイントアップモール利用時
※本ランキングは本記事内で紹介したおすすめETCカードの還元率を比較し作成しています。
※ETC還元率が高いカードを上位にしています(還元率が同率の場合は最大還元率が高い方を上位としています)。
※情報は2021年3月10日現在のものです。最新の情報とは異なる可能性があります。
ETCカードの使い方
ETCカードとは、高速道路のような有料道路にある料金所で使えるカードです。車載器に入れて使えば利用料の自動決済ができ、スムーズに料金所を抜けられます。
基本的な使い方は、以下のとおりです。
- 車載器にカードを入れておく
- 高速道路の料金所で、ETC専用レーンに入る
- バーが自動的に上がるので、そのまま通り抜ける
以上の手順で有料道路を利用できるのが、ETCカードの特徴です。料金所で待つ従業員とのコミュニケーションが必要ないので、便利でしょう。
万が一ぶつかったり開いたりしたときは、管轄区域内のNEXCOのお客さまセンターへ連絡しましょう。
クレジットなしもある?ETCカードの種類を紹介
ETCカードには、以下の2種類があります。
- クレジット機能がついたもの
- クレジットなしでETCカードのみのパーソナルカード
クレジット機能がついたもの
ETCカードの主流は、クレジットカードの機能がついたものです。一般的に2つは別々に発行されますが、請求は各利用金額の合計で決まり、指定期日に銀行口座から引き落とされる形です。
年会費や発行手数料も発行会社で異なりますが、両方無料という種類もあります。
クレジットなしのパーソナルカード
ETCパーソナルカードは、クレジット機能なしのタイプです。発行会社は全国の高速道路株式会社6社による共同で、クレジットカードを所有していなくても使えます。
ただし作るには保証金が必要です。年会費も1,257円かかるので、コストが気になるかもしれません。
審査なしで発行してもらえるのが特徴的です。高速道路をよく使う人なら、選択肢に入ることでしょう。
お得なのはどれ?ETCカードの選び方
ETCカードを選ぶには、以下の2つを重視しましょう。
- 年会費や発行手数料が無料なカード
- クレジット付帯でポイント還元率が高いカード
クレジットカードとETCカードは、同じ発行会社の方が使いやすいといえます。これから両方を申請するなら、以上の2つを重視して選びましょう。
年会費や発行手数料が無料なカードを選ぶ
ETCカードは、年会費や発行手数料が無料がおすすめです。クレジットカードで年会費がかからなくても、ETCは有料なこともあるので注意しましょう。
ただし「初年度無料」でも、2年目以降も年に1回でも使えば会費免除というETCカードもあります。お出かけや仕事で高速道路を使う習慣があるなら、そういった種類のETCカードでも問題ないといえるでしょう。
クレジット付帯でポイント還元率が高いカードを選ぶ
お得なETCカードを選ぶなら、クレジット付帯でポイント還元率が高いものに決めましょう。ポイントを貯めやすければ、貯めたポイントを決済手段として有効活用できるケースもあります。
たとえばETCつきの普通車で首都高に入れば、基本料金は最低300円※です(2022年9月12日現在)。
※参照:https://www.shutoko.jp/fee/fee-info/pay_etc/
ポイントはクレジットカード特有のサービスです。還元率が高ければ、ETC料金に相当するポイント獲得も期待できるでしょう。
ETCカードの作り方
ETCカードを作る手順は、以下の種類によってわかれます。それぞれの作り方を説明するので、発行したい種類別に作り方をみていきましょう。
- クレジット付帯のETCカード
- ETCパーソナルカード
クレジット付帯のETCカードの場合
クレジット付帯の場合は、以下の手順を踏まえましょう。
- クレジットカードとETCカードを同時に申し込む
- 発行会社の審査に通過する
- クレジットとETC両カードが同時に発行される
審査期間やそこからの発行・自宅への郵送などにかかる時間は、カード会社により異なります。しかし大まかな手順は同じです。
ETCパーソナルカードの場合
ETCパーソナルカードの場合は、以下の手順をたどりましょう。
- 利用申込書に必要事項を記入し、事務局に送る
- 事務局から保証金依頼が郵送される
- 郵便局やコンビニで保証金を振り込む
- 事務局からパーソナルカードが送られてくる
ETCカードの4つの注意点
ETCカードを扱うには、以下4つの注意点を覚えておきましょう。
- 車載器を自分で用意すること
- 審査なしで発行できるのはETCパーソナルカードのみ
- パーソナルカードは年会費がデポジットが発生する
- 他人に車を貸しても、ETCの利用料金は名義人の負担
車載器を自分で用意すること
ETCカードを使うなら、車載器を自分で用意しなければなりません。車載器にカードを差し込まないと、高速道路での自動決済ができないからです。
車載器は、カー用品店やネットショップで購入できます。設置やセットアップは業者に依頼でき、カードを試しに差して機能すれば使用可能です。ETCカードの利用には、相応のコストがかかることに注意しましょう。
審査なしで発行できるのはETCパーソナルカードのみ
ETCカードのうち、審査なしで手に入れられるのはパーソナルカードだけです。
クレジットカードを扱う会社は、割賦販売法や貸金業法にもとづいて登録を受けています。この条件を満たすには、申請が来たら必ず審査をすることが決まりです。
ETCパーソナルカードは年会費や保証金が発生する
ETCパーソナルカードでは、年会費や保証金が発生します。年会費は税込で1,257円、保証金は最低で2万円です。
クレジットカードなら年会費無料も珍しくありません。年会費無料カードならもっているだけでお金がかからず、利便性が高いことでしょう。
他人に車を貸しても、ETCの利用料金は名義人の負担
ETCカードを車載器に入れたままマイカーを他人に貸しても、利用料金は持ち主の負担です。
金銭トラブルを避ける意味でも、貸した相手に高速道路を使わないように頼むか、あとで利用料金をもらう約束をしておきましょう。
まとめ
車を運転する習慣がある方や仕事で車を使う機会が多い方は、クレジットなしのETCカードではなく、クレジットカード付帯ETCカードの発行がおすすめです。
クレジット付帯の中には年会費無料の種類もあり、選び方次第ではポイント還元も充実してます。女性や学生でも、車をよく運転する人ならおトクに利用できるカードがたくさんあるでしょう。
※この記事内で紹介するカードの年会費・発行手数料は、全て税込み表示です。