
「カードを作ってみたいけれど学生だから無理…」と思っていませんか?実は学生でもクレジットカードを作ることができます。
本記事では、学生におすすめのクレジットカードを紹介します。具体的なクレジットカードの作り方や選び方、限度額上限など気になる項目も解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
学生向けクレジットカードの基礎知識(限度額上限や種類など)
学生でも18歳以上でカード会社の設定する審査をクリアできれば、クレジットカードをもてます。また学生用クレジットカードのなかにもいくつか種類があるので、その特徴についてみていきましょう。
学生向けクレジットカードの種類
学生向けクレジットカードは大きく3種類に分類できます。その3つの種類とは、以下のとおりです。
- 学生専用カード
- 若年層向けカード
- 一般カード
それぞれどのような特徴があるかについて、以下にまとめました。
学生専用カード
学生専用カードとは文字どおり、学生のために特化されたクレジットカードです。発行会社によって、在学期間中だけの特典や優待を用意しているものもみられます。
若年層向けカード
若年層向けカードとは、若い世代が持てるクレジットカードです。一般的に「29歳まで」としているカードが多くなっています。
一般カード
一般的なクレジットカードのなかには、学生が申し込めるものもあります。こちらは若者に特化した特典はありません。社会人になってからでも引き続き、カードは所有可能です。
学生向けクレジットカードの限度額上限
学生用クレジットカードの限度額は、一般カードよりも少ないと考えておきましょう。学生は収入がない、またはバイトをしていても高収入ではないためです。
学生カードの利用限度額は10~30万円あたりが一般的です。一般カードの限度額上限が通常10~100万円なのと比較すると、利用できる範囲は限定されます。
学生向けクレジットカードの所有率
では、どのくらいの学生がクレジットカードを持っているのでしょうか?
日本クレジット協会という一般社団法人は「大学生に対するクレジットカードに関するアンケート※」というアンケートを実施しています。
令和元年度の調査結果によると、クレジットカードをもっている学生は全体の61.1%※でした。
同調査では、学生がクレジットカードを持つ理由についてもアンケートをとっています。その結果、主な理由として以下のようなものがありました。
- ネットショッピングを利用するため
- キャッシュレスでショッピングをする
- 海外旅行をする際に必要だから
学生がクレジットカードを持つメリット
学生のときからクレジットカードを持つと、さまざまなメリットが期待できます。主なメリットとして、以下のようなものが考えられるでしょう。
- ポイントを貯められる
- 学生ならではの特典がある
- お金の管理ができる
- キャッシュレス時代に対応
お金の管理ができる
クレジットカードを持つことによって、お金の管理がしやすくなります。お金の管理と言えば家計簿が挙げられますが、日頃から逐一記録していくのは少々面倒ですよね。
いつ・どこで・何のためにカードを使ったか、自分で帳簿をつけなくても把握できるのです。
少し使い過ぎたのであれば、「今月は節約しよう」と思うようになるでしょう。現金ではそうした記録が残らないので、お金の使い方を学ぶためにも有効です。
キャッシュレスの時代に対応できる
海外では、キャッシュレス決済が主流になりつつあります。日本は他国と比較すると後手に回っていると言われるものの、それでも最近はキャッシュレスが普及しつつあります。
こうした国の後押しもあり、今後もキャッシュレスが進んでいくものと考えれられます。キャッシュレスによる支払いに慣れておくためにも、学生時代からクレジットカードを持ちたいという人も多いのです。
ポイントを貯められる
クレジットカードを利用すると、多くの種類でポイントが発生します。一定のポイントを貯めると、商品券やマイルと交換できたり、現金のように使うことが可能です。
- 商品券・景品と交換
- 買い物に利用
- マイルや他社ポイントに移行
現金払いでは、このようなポイントは付きません。たとえば還元率0.5%のクレジットカードでショッピングすれば、1,000円の買いもので5円分のポイントが返ってくるのです。
学生ならではの特典がある
学生用カードの特権として見逃せないのが、学生向けの特典を用意していることです。特典はクレジットカードによってさまざまですが、主に以下のような特典があります。
学生用カードの特典(例)
クレジットカード | 特典内容 |
JALカード navi (学生専用) |
・学生時代年会費無料 ・特約店の利用でマイルが2倍 ・マイルの有効期限が無制限 |
学生専用ライフカード | ・海外のショッピング利用で3%キャッシュバック ・海外旅行傷害保険が自動付帯 |
ANA VISAカード<学生用> | 学生時代年会費無料 |
学生向けクレジットカードの作り方・審査基準も紹介
学生の中には「クレジットカードの作り方が分からない」という方もいることでしょう。カード会社によって若干手続きは異なるものの、主に以下のようなステップで作れます。
- 必要書類を用意する
- 申し込み手続きをする
- 審査を受ける
- 審査に通過したらクレジットカードを受け取る
1必要書類を用意する
クレジットカードの申し込みをするためには、必要書類があります。申し込む前にまずこちらを準備しておきましょう。カード会社によって用意すべきものが異なりますが、一般的には以下のようなものが必要です。
- 本人確認書類
- 自分名義の通帳もしくはキャッシュカード(引き落とし用口座の確認のため)
- 親権者の同意書(18歳以上20歳未満の人のみ)
2申し込み手続きをする
必要な書類が準備できれば、実際に申し込み手続きをしましょう。申し込み方法として、主に3つの方法があります。
- Web
- 店頭
- 郵送
それぞれどのような手続きになるか、簡単にみていきましょう。
Web申し込み
Web申し込みはパソコン、もしくはスマホで行います。申込フォームがあるので、そちらに必要事項を入力しましょう。なお、必要書類はスマホで撮ったデータをアップロードすれば良いケースもあります。
10分もあれば手続きが完了できるので、ちょっとした空き時間を使ってクレジットカードの申し込みができるでしょう。
店頭申し込み
アウトレットモールやスーパーなど、クレジットカードのカウンターをみたことはありませんか。これら店頭カウンターでクレジットカードを申し込むことも可能です。
店頭申し込みの場合、スタッフに確認しながら申し込みできるので、申し込み不備の心配がありません。自分だけで手続きをするのが不安な方にはおすすめです。
郵送での申し込み
郵送で申し込みたい場合はまず申込用紙を取り寄せて、そこに必要事項を記入します。そのうえで、本人確認書類のコピーなど、必要書類も同封して返送する方式です。
ただし郵送する分、カードが発行されるまで時間がかかってしまいます。即日発行などには対応できないので注意をしましょう。
3クレジットカードの審査を受ける
申し込み手続きが完了すると、審査が実施されます。カード会社は申し込んだ人に対してクレジットカードを発行してもよいかどうかを判断します。
4審査に通過したらクレジットカードを受け取る
審査を通過すれば、あとは郵送にてクレジットカードが届くのを待つだけです。クレジットカードは簡易書留にて郵送されるので配達員から手渡しされます。
もし不在だった場合には、不在票が郵便受けに入っていることでしょう。後日受け取るか、郵便局に出向いてもらうかのいずれかで入手できます。
学生向けクレジットカードの選び方
ここまで読んで学生用クレジットカードの作り方は把握できたかと思いますが、肝心な選び方が分からない方も多いでしょう。
現在ではさまざまなカード会社で、学生が申し込めるカードが発行されているため、学生向けカードを作成する際は下記のポイントを押さえて比較検討してみるとよいでしょう。
- 年会費
- ポイント還元率
- 特典内容
- ライフスタイル
それぞれどのようなポイントがあるのか、詳しくみていきます。
年会費
クレジットカードの年会費は、カードを使っても使わなくても発生するコストです。まだ働いていない学生にとって、できるだけ余計な出費は控えたいところでしょう。
学生用クレジットカードのなかには、年会費無料のカードもいくつかあります。年会費無料のカードのなかから、候補を絞り込んでみるのがおすすめです。
ポイント還元率
クレジットカードは利用額に応じて、ポイントが付与されるケースが大半です。ここで重要なのはポイント還元率です。
ポイント還元率の平均は0.5%程度。1.00%以上であれば高還元率と言えるでしょう。
特典内容
クレジットカードによって、さまざまな特典を設けているものがあります。自分にとってお得な特典がついているかどうかを、一度確認してみましょう。
カードの付帯特典(例)
特典 | 特典の内容 |
旅行傷害保険 | 旅行中の事故に伴うケガや病気などの補償をしてくれる |
ショッピングガード保険 | クレジットカードで購入した商品が破損した、盗難に遭った場合に補償 |
優待サービス | カード会社が提携しているレストランや宿泊施設を割引価格で利用できる |
旅行傷害保険では利用付帯といって、旅行代金をカード払いした時のみ補償対象になるケースがあります。適用条件を事前に確認しておきましょう。
ライフスタイル
ライフスタイルにあわせてクレジットカードを選ぶことも大事です。利用頻度の多い店舗で使いやすいカードをもてば、それだけポイントもはやく貯められます。
学生におすすめのクレジットカード4選
最後に、学生におすすめのクレジットカード4枚を紹介します。ぜひカード選びの参考にしてみてください。
JCB CARD W
JCB CARD WはJCBカードのなかでも、18~39歳の方を対象にしたクレジットカード。おすすめの理由は、ポイント還元率の高さです。JCBの一般カードと比較して還元率は2倍・200円で2ポイントが、いつでもたまります。
優待店やポイントアップサイトを経由してネットショッピングを利用すれば、さらにポイント還元率はアップし、最高で10%以上のポイント還元率になることもあります。
JCBという国際ブランドが発行元なのも安心できますね。セキュリティやサポート体制も、万全です。年会費永年無料のため、大学卒業後も年会費をかけずに使い続けられます。
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.00% |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下 |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
学生専用ライフカード
学生専用ライフカードは、学生を対象にしたライフカードです。学生を対象とした、手厚いプログラムがおすすめポイントです。
まず年間10万円のカード利用を上限に、海外ショッピング額の3%がキャッシュバックされます。さらに学生旅行傷害保険が自動付帯されるので、海外留学を考えている学生にも最適な一枚です。
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.30~0.60% |
申し込み条件 | 18歳以上25歳以下 |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
学生専用 Barbie カード
学生専用 Barbieカードは、かわいい券面が特徴のカードです。最大のメリットは海外ショッピング利用時3%がキャッシュバックされること。海外でのカード決済額の3%にあたる現金が、登録口座に振り込まれます。
また、学生専用Barbieカードでカードショッピングを2,000円以上(税込)利用するだけで、自動的に抽選に参加。当選すると自宅にバービーグッズが届きます。
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.50% |
申込条件 | 満18歳以上満25歳以下(大学・大学院・短期大学・専門学校に現在在学中の方) |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・楽天Pay |
まとめ
学生でもクレジットカードを持つことは可能です。学生でクレジットカードを作りたい方は、以下3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
- 限度額上限は低めに設定されている
- カードの作り方はネットで簡単
- カードによって特典が異なるため選び方が大切
この記事では学生向けのおすすめクレジットカードも紹介してきました。まだカードを持っていないという学生は、これを機会にぜひ申し込みを検討してみてくださいね。