
今では多種多様なクレカが出回っています。それぞれに特色があるので、一つに絞り込むのは難しいでしょう。
もつべきクレカは、かならずしも一つに限定する必要はありません。複数所持してもよく、実際そうしている人も多いのです。
それではクレカは何枚所持するのがベストなのでしょうか。ここではクレカの理想の所持数について、くわしくみていきます。
目次
クレジットカードって何枚までもてるもの?
クレカはひとりで複数所持することが可能です。それではひとりあたり何枚まで所持することができるのでしょうか?
結論からお伝えすると、基本的にクレカをもつ上限に、一律決まりはありません。審査に通過できれば、何枚でも何十枚でも所持できます。
クレジットカードは何枚持ってるのが平均的?
今では社会人になると、少なくとも一つは何らかのクレカを持っている時代です。それではみなさんは、いったい何枚クレカを所持しているのか、気になりませんか?
日本クレジット協会では、「クレジットカード発行枚数調査」を実施しています。2021年度の調査によると、日本国内におけるクレカの発行数は2億9,531枚とのことです。※1
2020年3月1日時点の日本における成人人口は、1億493万人と総務庁統計局の「人口統計」で明らかになっています。※2このデータをもとにすると、日本人ひとりあたりの平均所持数は以下のようになります。
- 2億9,531枚÷1億493万人≒2.8枚
つまり日本人ひとりあたりにつき、3枚弱のクレカを所持する計算です。平均所持数を見ると2枚以上クレカを所持する人は多いということがわかります。
※1,※2出典:日本クレジット協会
クレジットカードを複数枚持つメリット
日本人は平均して、2~3枚クレカを所持する人は多くなっています。実はクレカを複数もつことで、さまざまな利点が期待できるのです。主な利点をまとめました。
- 用途が増える
- メインカードが使えくなった際の保険にも
- ポイント合算が可能なクレカも
- 幅広い特典が受けられる
それぞれ具体的にどのような利点かについて、以下から詳しくみていきましょう。
用途が増える
お店のなかには使えるカードが限定されている場合もあります。複数のクレカを所持することで、より幅広いお店で用いられるようになります。
クレカが使えるかどうか、世界的な銘柄によって決まるのです。Mastercard・VISA・JCBのうち複数のクレカをもつと、幅広いシーンで利用できます。
メインカードが使えなくなった際の保険にも
クレカは磁気テープで情報を管理しています。クレカ自体が破損、もしくは磁気不良で使えないこともありえるのです。
クレカを複数もっていれば、メインのクレカが利用不可だった場合サブのクレカで買い出しできるかもしれません。また、限度額いっぱいに使っていてもサブのクレカ枠に余裕があれば引き続き利用できます。
ポイント合算が可能なクレジットカードも
カード会社のなかには、複数のポイントを合算できる場合もあります。そうすればより効率的に貯めやすくなるのです。
たとえば三井住友カードの場合、デュアル発行を提供しています。同じ種類で異なる世界的な銘柄のクレカを発行できるシステムです。2枚のポイントを合算できるわけです。※一部デュアル発行対象外のカードあり
合算できるかどうかも、クレカ選びのポイントにするとよいでしょう。
幅広い特典が受けられる
クレカによって、独自の特典を設けているものも少なくありません。クレカを複数所持すると、より幅広い特典が受けられます。
- 提携店では優待価格もしくはポイント何倍
- 旅行傷害保険やショッピングガードなどの補償
- ロードサービス
このほかにも独自のサービスを提供しているクレカもあります。自分にとって都合のよいサービスが盛り込まれているかどうか、入会前に確認しましょう。
クレジットカードは何枚持ち歩くのがベスト?
クレカを複数もつと、一つだけと比較してさまざまな利点が期待できます。ただ数多くもてばよいのかというと、そうではありません。ここではベストのクレカの使いわけについて、詳しくみていきましょう。
クレカを数多くもつことによる問題点
ただ多くのクレカをもてばよいわけではありません。むしろ枚数が増えれば増えるほど、問題点の方が大きくなってしまいます。主な問題として、以下のポイントが考えられます。
- 管理が大変
- ポイントが分散
多くのクレカを所持すると、金銭管理が大変になります。どのクレカでどのくらい買い出しに使ったかわからなくなってしまうからです。
結局請求書をみてとんでもない金額になってびっくり、といったことも起こりえるでしょう。
クレカのポイントは有効期限があるものがほとんどです。せっかく貯めても失効して使えなくなってしまっては意味がありません。
以上の理由から、管理がしやすい範囲であるメインカード1枚、サブカード数枚(1枚~3枚程度)がベストと言えるでしょう。
メインカードとサブカード
前述したように、クレカの理想の組み合わせはメインカード1枚とサブカード数枚です。
ここで「メインとサブとはなにか」と思う人もいることでしょう。それぞれの特徴について、以下にまとめました。
メイン | ・最も利用頻度の高いクレカ ・ポイントを集約させるためのクレカ ・高還元率のクレカを据える |
サブ | ・普段はあまり使用しないクレカ ・特典やサービスを受ける目的で保有する |
このように買い出しする際には、基本メインを使用します。そしてあまり用いないサブで特典を受けるといった形で使いわけるのが基本です。
メインカード・サブカード|クレジットカードの選び方
以下の項目では、メインのクレカとサブのクレカそれぞれのの選び方について解説していきます。
メインで使うクレカの選び方
まずはメインで用いるクレカを、どれにするか決めましょう。メインの選び方で押さえておきたいのは、以下の項目です。
- 普段買い出ししているお店で使える
- 還元率の高いもの
メインは普段使いをするためのクレカです。そのためスーパーなどよく買い出しに立ち寄るお店で使えるクレカを選びましょう。
またメインは高還元率のものを選びましょう。
通常時だけでなく、ボーナスや特典でどのくらい還元されるかもチェックしておきましょう。特定のお店でクレカを使うと何倍ものポイントがもらえるものもあるからです。
サブで使うクレカの選び方
サブは3枚程度もっておきましょう。サブを選ぶ基準は、メインのそれとは若干異なります。
- 魅力的な特典がついている
- メインの弱点を補える
- メインとは異なる世界的な銘柄のクレカ
クレカのなかには所持するだけで割引などの、特典を受けられるものもあります。このようなサブをもっていれば、お得感も増すことでしょう。
以上のように特定の用途で使うサブのクレカを所持しましょう。
メインとは異なる世界的な銘柄のクレカをもつのもポイントとなります。そうすればメインカードで使えなかった場合でも、サブのカードなら利用可能な場合もあるからです。
メインにおすすめのクレジットカード2選
それではメインにするとよいクレカには、具体的にどのようなものがあるでしょうか。ここではメインにおすすめのクレカについて、3つご紹介いたします。
※2022年2月22日時点の情報です。最新のものとは異なる場合があります。
JCB CARD W
- 通常でも高還元率の1.0%
- パートナー店でポイント最大11倍※1
- 年会費永年無料
JCB CARD Wは18~39歳入会限定のカードです。入会した後は39歳以降も引き続き年会費永年無料で利用することができます。
スターバックスやセブン-イレブンなどが対象となっているため、普段から対象店舗をよく利用する方はもっておいて損はないクレカといえるでしょう。
貯まったポイントは、amazonでのお買い物でそのまま利用したりスターバックスカードへのチャージやカードの支払いに充てたりと様々な用途で利用することができます。
年会費 | 永年無料 |
世界的な銘柄 | JCB |
ポイント還元率 | 1.00% |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方。
※一部、申し込みができない学校があります。 |
出典:JCB CARD W
※1優待店により特典・条件等が異なります。オリジナルシリーズ専用サイトで最新情報をご確認ください。
一部ポイント優待が適用にならない店舗があります。
Orico Card THE POINT
- 1.0%の高還元率
- 入会後半年間は還元率が2倍
- スマホ決済が利用可能
Orico Card THE POINTは年会費永年無料で利用できるクレジットカードです。
また、オリコモールを経由してお買い物をすると、オリコモール利用分(+0.5%)に加えてさらに0.5%分のポイントが加算。※1
年会費 | 永年無料 |
世界的な銘柄 | JCB・Mastercard |
ポイント還元率 | 1.00% |
申し込み条件 | 原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く) |
出典:Orico Card THE POINT
※1一部対象外の店舗あり
サブカードにおすすめのクレジットカード4選
サブにおすすめのクレカにはどのようなものがあるのか、ここでみていきます。自分の用途にマッチするものがあるかどうか、チェックしてみましょう。
エポスカード
- 海外旅行傷害保険自動付帯
- 優待店が日本全国1万店以上※1
- 年会費永年無料
エポスカードは、とくに出張や旅行で海外に行く機会が多い方におすすめです。
海外旅行傷害保険として、最高200万円の傷害・270万円の疾病治療費用が保障されます。しかもこれらの保険が自動付帯になるので、海外でアクシデントが起きたときでも安心できます。
エポスカードは優待店が日本各地にあって、会員限定のサービスや割引特典がついていきます。
- スターバックス
- カラオケ館
- 日本旅行
- アパホテル&リゾーツ など
ほかにもおよそ1万店舗の優待店を抱えています。
年会費 | 永年無料 |
世界的な銘柄 | VISA |
還元率 | 0.50% |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生を除く)で日本国内に居住している方
※未成年は親権者の同意が必要。 |
※1出典:エポスカード
シェル スターレックス カード
- ガソリン最大8円/L還元
- 家族カード、ETCカードも年会費無料
- 初年度年会費無料、翌年以降も条件達成で無料
愛車を持っていて、よくドライブする方におすすめのクレカです。ガソリン代が最大8円/L還元されるためお得に給油することができます。
年会費は初年度無料・2年目以降は1,375円となっているものの、年間24万円以上利用すれば、翌年度の年会費は無料。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,375円(ただし年間24万円以上利用で翌年度無料) |
世界的な銘柄 | Mastercard |
還元率 | ポイント還元なし |
申し込み条件 | 原則として18才以上(高校生不可)で電話連絡可能な方※未成年の方は、親権者の同意が必要。 |
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)
- 3つのポイントを貯められる
- PASMO定期券の搭載が可能
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は、ANAのマイレージが貯められます。
PASMOを改札機にタッチするだけで自動的にチャージされるオートチャージ機能も搭載されているので、改札で止められてしまうこともなく便利に利用できます。
海外旅行傷害保険も自動付帯されており、最高で1,000万円までの保障に対応。もしもの時にも安心なので海外旅行に行く際にもぜひ持っておきたいカードです。
年会費 | 初年度無料 2年目以降は2,200円 |
世界的な銘柄 | JCB |
ポイント還元率 | 0.50~1.50% |
申し込み条件 | 18歳以上で本人または配偶者に安定した継続的な収入のある方 |
出典:ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
ビックカメラSuicaカード
- 年1回以上カードを利用すれば翌年度も年会費無料
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
- JREポイントとビックポイントがWで貯まる
ビックカメラでよくショッピングする人であれば、サブとして所持がおすすめのクレカです。
また、無料でSuica機能も搭載可能で、モバイルSuicaで定期購入をすると3%JRE POINTが還元。JR東日本エリアでよく電車を使う人にもおすすめの一枚といえるでしょう。
年会費 | 初年度無料 2年目以降524円(年1回カード利用すれば翌年度も無料) |
世界的な銘柄 | JCB・VISA |
ポイント還元率 | 0.50% |
申し込み条件 | 日本国内在住で電話連絡のとれる満18歳以上の方。(高校生不可) ※未成年の方は親権者の同意が必要。 |
まとめ
クレカは複数枚もつと利用シーンが増え、それぞれの長所を相乗効果で最大限引き出せます。
メインとしてなにを据えるか、メインでは補いきれない部分をフォローできるサブはどれかという視点で、じっくりと比較をしてみましょう。